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新都社の長文感想や批評やらのスレ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:07/02/09 19:31:05 ID:7pfhR4z4
「アイゼン=リリー」
前に一度レビューされておりますが、個人的にもすべて読んでいたのでこれで長文します
不思議ファンタズムな世界観がうりなこの話。世界設定はいわゆるネクスト・エンド
『ジャイアント=ステップ』後のデカダンスな世界をアイゼン=リリーが旅していくのが現在の一貫したストーリーのよう
土人形。ゴレムを足代わりに海を渡っていく姿は個人的にかなりツボ。その設定は秀逸すぎる
さて、「アイゼン=リリー」は、島=閉鎖された独特の文化を持つ環境、を主人公のリリーが「観察」する、
過去の作品の例で言うならば偉大なる松本零士氏の初期のほうの「銀河鉄道999」や最近ではあるが時雨沢恵一氏の「キノの旅」のスタイルと似通っている
主人公リリーの感情のふれ幅が(現段階では)少なめな点で「キノ」、独特な体験を通して成長していく様子では「999」の特に哲郎(メーテルではく)のようだ
感情の触れ幅が少ない、という理由のひとつにリリーの記憶がないということが挙げられるだろう
ネタバレを恐れるので深くはかかないが、リリーの過去自体にもいくつかの理由が隠されているようだが、それは今後の展開しだいだろう
リリー自身の人間離れしたカタログスペック(ていうか体重)の秘密がどうあかされるか、個人的に楽しみである。
閑話休題、リリーは島々でオカルトな能力を持った人間と出会い、心を通わす
さてこれは異能同士であるが故の同調なのだろうか、だとすればそれは(人間が理想とする)関係としては少し寂しい
おそらく筆者はそういった点もこめて書いているのだと思う。いつかリリーが成長し、一般の人と生活をともにできる未来を望む
文章は淡々とした語り口調で客観的に述べられている
それが読みやすく、また退廃した世界の空気を感じる
新しいキャラクタの登場で話が急展開して目がはなせないが、どうか単純なバトルものにならないように
藤沢しに限ってそれはないと思うがwws
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